毛布の選び方のポイント

毛布を選ぶ際にはいくつか注意したいポイントがあります。
自分に合う毛布を選ぶためにも、ぜひチェックしてみてください。

ポイント①素材で選ぶ

毛布は使われている素材によって使い心地が変わります。
以下で素材ごとの特徴をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

【綿】
天然素材である綿を使用した毛布は肌触りが心地よく、アレルギーや喘息をもつ方や肌が弱い子どもでも安心して使うことができる人気の高い毛布です。
吸湿性にも優れているので、寝汗をしっかりと吸い取ってくれます。
肌寒い季節である春や秋には1枚で使用できるほどの温かさで、冬は羽毛布団の保温性を保つために上に掛けて使用することもできます。
また、自宅の洗濯機で丸洗いできるものが多いのでお手入れが簡単な点も魅力的です。
しかし、放湿性が低いために吸収した寝汗が蒸発しきれず、残った水分で身体が冷えてしまうことがあるデメリットも。
冷え性の人が使用する際には、他の掛け布団と併用して使うことをおすすめします。

【ウール】
ウールとは羊毛であり、昔は毛布と言えばウールを指した程、暖かくてよく使われていた毛布です。
動物性の天然繊維であるため、吸湿性・放湿性に優れています。
また、「温潤熱」という吸い取った汗を熱に変えてくれる効果もあるので、保温性がバツグンで朝までぽかぽかとした快適な暖かさを保ってくれます。
ただし、フェルトのような肌触りなので、チクチクすると感じる方もいます。肌触りが気になる方は羽毛布団の上にかけて使用すると、羽毛布団の熱を逃がさずより暖かく眠ることができるのでおすすめです。

【カシミヤ】
カシミヤは漢字で書くと「山羊」、つまり山羊の毛を使用している天然素材です。
カシミヤ毛布に使用されている毛は、羊のように表面の毛ではなく産毛を使用するので、１頭から取れる毛の量はわずか250ｇと希少価値が高い素材でもあります。
そのため、カシミヤ毛布は高級とされており、その分肌触りが良く、吸湿性・放湿性にも優れているので極上の眠り心地を味わえます。
基本的にはドライクリーニングでお手入れをする必要があるのですが、自宅で気軽に洗えるカシミヤ毛布もあります。
品質の良い毛布や肌がデリケートな方に特におすすめの毛布です。

【ポリエステル】
化学繊維であるポリエステルはサラサラ、ツルツルとした肌触りが特徴的です。
安価で量販店などでも見かけるので、最もポピュラーな素材でもあります。
家庭で気軽に洗えるので、お手入れが簡単な点もメリットです。
しかし、吸湿性には乏しく、ムレてしまうこともあります。さらに、静電気が起きやすい点も要注意です。

【アクリル】
アクリル毛布もポリエステルと同じく化学繊維の毛布で、国産のものが多いです。
繊維が太いためポリエステル毛布よりもボリュームがあり、ツバキオイルやローズオイルで加工されているので、滑らかな肌触りが特徴です。
また、ウール毛布を目指して開発された毛布なので保温性に優れており、毛がしっかり立っているので絡みにくく、耐久性にも秀でています。
ただし、吸湿性や速乾性は低いため、湿気がこもりやすい難点もあります。

②重さで選ぶ

毛布を選ぶ時にはその重さも重要です。
不眠症の人は肌に少し圧をかけた方が眠りやすいと科学的に証明されていますが、毛布が重すぎると寝返りが打ちにくいこともあるので、好みに合わせて選びましょう。

③機能で選ぶ

毛布は肌に直接触れることが多いので、汗や汚れが付着し、これらの汚れを放っておくことでダニの温床となる可能性もあります。
そこで、洗濯機で丸洗いできるものを選ぶとお手入れが簡単に行えるので、清潔に使いやすくなるでしょう。
また、特殊加工が施された毛布を選ぶこともおすすめです。
防ダニ加工や制菌加工の毛布を選ぶことで、より毛布を清潔に使いやすくなります。