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ライブコマースとは? 中国におけるアパレルECの成功事例とインフルエンサーの活用 方法を紹介

これまでの店舗販売から多くの企業でECサイトを活用する動きが見られています。特に中国の伸び率は大きく令和2年度には16.3%の伸び率となっています。その中で今回はアパレルECに着目していきたいと思います。アパレルECではこれまでのECサイトの活用からさらに進化をし、ライブ配信によるライブコマースというのが普及してきています。

ここではライブ配信によるライブコマースとは何かまた、ライブコマースがもっとも普及している中国では一体何が起きているのか解説していきます。

目次
ライブコマースとは? 中国で大人気の理由はこちら!
中国のアパレルECの「今」を解説! 日本と中国のインフルエンサーは何が違う?
中国で人気のライブ配信サービスはこちら!
中国のトップインフルエンサーはライブコマースでどれくらい稼ぐ?
【まとめ】中国は日本よりもライブ配信が盛ん! 今後もアパレルECは中国が牽引か

■参考記事:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」

ライブコマースとは? 中国で大人気の理由はこちら!


ライブコマースとはECとライブ配信を組み合わせた販売方法です。インフルエンサーに商品を紹介してもらったり、使用感を伝えてもらったりすることでユーザーは商品をより身近に感じることができ、売上アップに繫がる仕組みになっています。特にアパレルECやコスメECでは使用感や試着したイメージをインフルエンサーに直接伝えてもらえるので、より効果が見られるでしょう。ライブコマースを使って企業が商品のPRをするためにはインフルエンサーに商品を正しく理解してもらうことや、インフルエンサーがそもそもの企業のコンセプトを熟知していることがとても重要です。ここを失敗してしまうとユーザーはインフルエンサーと企業に不信感を持ってしまいます。
ライブコマースとは何かを簡単にご紹介しましたが、ではなぜ中国で注目が集まっているのでしょうか。その理由は大きく3つあります。

文化的に偽物が多く出回ってきた
中国ではこれまで多くのブランドの偽物が出回っていました。そのため、インフルエンサーのライブ配信による商品紹介は企業の信頼を保証するものであり、有効な戦略となりました。特に近年Tik Tokなどのショート動画が流行しており、簡単で安く広告を差し込めるようになり多くのインフルエンサーが、広告の顔として起用されるようになりました。

人口が多い
中国の人口は10億人を超えます。人口が多い分、看板などの広告よりもWeb広告の価値が高まります。特に有名なインフルエンサーともなると視聴者数は日本とは比べものにならないほど多くの人が視聴することになります。人口の多さによるライブ配信の影響力の強さも中国でライブコマースが発展した理由の一つです。しかしその分、競争率も高いためWebマーケティングやSNS戦略が必要になってきました。

女性の社会進出率が高い
ライブ配信のターゲットはほとんどのケースがコスメやアパレルに興味がある女性です。女性の社会進出率は日本が48%なのに対して中国では64%もあります。そのため、中国の女性は子育てや仕事などで忙しい傾向にあり、簡単に情報収集ができるライブ配信の視聴は容易に中国の女性たちに受け入れられていったと考えられます。
■参考記事:中国が日本とは別次元の「女性活躍大国」である意外な理由

中国のアパレルECの「今」を解説! 日本と中国のインフルエンサーは何が違う?


では、現在の中国のアパレルECはどのように変わっているのでしょうか。ここではアパレルECの「今」を紹介します。

現在、中国のアパレルEC化率は40%を超えており、他の消費財に比べてEC化率はかなり進んでいます。そもそも進んでいるアパレルECですが、その中でライブ配信の状況はどうなっているのでしょうか。

中国の大手動画配信サービスDouyinによると婦人向けのファッションの動画再生回数は78%増、メンズファッションは164%と大幅に増加しています。

また、アパレルECとしてDouyinに出店してきた企業は2020年には前年比600%と激増しました。このことからもアパレルECの発展はライブ配信を通じて、急激に進んだと言えるでしょう。

さらに動画配信が盛んになっている現状では、趣味として動画を見る人も増加しています。動画を見て情報収集を行い、本当に気に入った洋服を購入する、この一石二鳥の仕組みができつつあるため、今後も中国市場のライブコマースは発展を続けると考えられます。

また、ライブコマースにおいては商品を魅力的に伝えるインフルエンサーの存在が欠かせません。中国と日本ではこのインフルエンサーの立ち位置にも違いがあります。

そもそも前提として中国は人口が多い分、中国のインフルエンサーの市場規模は日本の市場規模に比べて10倍近くあると言われています。その分、中国のインフルエンサーは企業と契約したり、自身でブランドを立ち上げたりと一つのビジネスとして地位を築いていくことを目指しています。

ここが趣味や副業から派生し、いわゆる「投げ銭」で稼ぐ人が多い日本のインフルエンサーとの大きな違いになります。ビジネスとしてインフルエンサーという立場が確立している中国ではインフルエンサーが企業と提携してより稼ぐためにライブコマースへの参入も活発です。このようなインフルエンサーの立ち位置の違いも中国のライブコマースが発展してきた一因と言えるでしょう。
■参考記事:DouyinがアパレルECに注力 「趣味EC」で市場を勝ち取るか

中国で人気のライブ配信サービスはこちら!


これまで中国ではアパレルECを始めとして多くの消費財ECがライブコマースに参入しており、インフルエンサーを活用したライブ配信が中国の市場に影響を与えていることを紹介しました。しかし、中国ではLINEなどが禁止されているため、一体どのよう
なサービスを利用しているか気になりますよね。ここでは中国で人気のライブ配信プラットフォームを5つご紹介します。

淘宝直播(Taobao)
こちらは8億ユーザーを誇る中国で最大のショッピングプラットフォームになります。淘宝直播は世界最大の流通総額を持つアリババグループによって運営されており、様々なオンラインショッピングイベントを開催しています。また、ライブ配信中に紹介された商品をすぐに購入できる便利な機能もユーザーに重宝されています。ライブコマースに対しては最先端を行く企業と考えて良いでしょう。
■公式サイト:Taobao

抖音直播(TikTok)
続いては日本でも有名なTikTokです。中国でも5億人近いユーザー数を誇り、インフルエンサーとライブを通じてコミュニケーションができる機能があり、ライブ配信者はダンスなどを行い、注目を集めています。
■公式サイト:Tik Tok

快手直播(KuaiSho)
快手直播も中国では有名なライブ配信ツールです。中国の有名タレントやお笑い芸人などが数多く参画しています。淘宝直播と同じように商品をすぐに購入できる便利機能を備えており、アパレルECにおいてライブコマースを浸透させていく基盤となりうるプラットフォームと言えるでしょう。
■公式サイト:KuaiSho

哔哩哔哩(bilibili)
ゲーム実況やコスプレなどエンターテイメント性に強いプラットフォームになります。ユーザー数も3億人とかなり力のあるプラットフォームと言えるでしょう。
■公式サイト:bilibili

抖音(Douyin/ドウイン)
ゲーム実況ライブ配信アプリとして多く利用されているサービスです。淘宝直播や快手直播に比べると遅れを取っているが、近年アパレルECを始めとし、様々な分野に積極的に投資を行っており、徐々に存在感を高めています。
■公式サイト:Douyin

中国のトップインフルエンサーはライブコマースでどれくらい稼ぐ?


中国と日本ではインフルエンサーの市場規模が10倍近く異なるということで、中国のインフルエンサーがどれくらい稼いでいるのか、気になります。ここでは中国と日本のトップインフルエンサーがどれだけ稼いでいるか比較してみます。

中国
中国のトップインフルエンサーは李佳琦さん(男性)で推定年収は247億円だそうです。WeiboやTikTokを中心として活躍をしており、TikTokでは登録者数1900万人を誇る人気美容系インフルエンサーです。商品説明がわかりやすいと人気を博しており、1配信で日本円換算10億円を売り上げたこともあるそうです。

日本
日本のインフルエンサーとしての年収は調べたところ見つかりませんでしたので、ここでは日本で最も有名な動画/ライブ配信プラットフォームであるYoutubeをもとに調べてみました。日本人1人当たりの年収トップはHIKAKINさんで推定年収は2億8000万円だそうです。Youtube以外の収入もあると思いますが、5億円を超えることはないのではないでしょうか。
中国と日本で比較をしてみましたが、トップインフルエンサーの年収は桁違いです。中国市場の大きさと、ライブコマースが浸透している結果を考えて良いでしょう。

【まとめ】中国は日本よりもライブ配信が盛ん! 今後もアパレルECは中国が牽引か

ここまでライブコマースとは何かから、中国のアパレルECを始めとしたライブコマースの現状、中国の配信サービスなどを紹介してきました。
中国では文化的な面や人口の多さからライブコマースを通じた広告は多くのユーザーに受け入れられてきたと言えます。その分、インフルエンサーの収入も日本とは桁違いです。
また、アパレルECでは実際に試着している様子を確認できたり、使用感をインフルエンサーから直接聞くことができるため、特にニーズが高まっています。また、情報収集と購買を一体化して提供できるライブコマースはユーザーにとっても効率的に時間を過ごすことができるため、今後も多くのユーザーに受け入れられ市場を拡大していくことでしょう。このことから今後のアパレルECは引き続き中国が牽引していくことになると言えます。

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