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問屋とは? 室町時代から江戸時代、現代の問屋まで具体例と一緒に簡単に解説

こんにちは、栃木県宇都宮市問屋町のアパレル商社・三和商店の広報担当です。
みなさんは「問屋」という言葉をご存じですか?
高校で日本史を勉強した人は聞き覚えのあるワードかもしれません。

今回は、私たち「問屋」の歴史について、室町時代から江戸時代、さらには現代の問屋事業についても簡単に解説します。

そもそも「問屋」とは? 用語の定義を簡単に解説

問屋、とは英語で「wholesaler」を意味する言葉です。「wholesale」が卸売を意味する英単語なので、文字通りに解釈すれば卸売業者となります。
卸売業者とは、「他の者から仕入れた商品を、他の業者に販売する」業者のことを一般には指すようです。身近なところだと「商社」に近い意味合いの業者となります。
参考: コトバンク

室町時代の問屋

室町時代は、1300年代~1500年代に足利将軍家が日本を治めていた時代を指します。
文化としては、あの有名な金閣寺がこの時代に作られたことは有名ですが、その他には水墨画や能楽・狂言なども栄えていたようです。

室町時代には既に「問屋」というワードは存在していましたが、このころは問屋(といや)と呼ばれていたそうです。
元々鎌倉時代に米を扱っていたものが、その他に様々な商品を扱うようになったのがルーツのようです。

江戸時代の問屋

江戸時代は1600年代~1800年代まで続く、あの有名な徳川家が将軍として君臨していた時代のことを指します。
私たちが本店を置く、栃木県に日光市には徳川家康のお墓があることで世界的な観光名所となっています。

このころには、油や木綿、木材といった幅広い領域の問屋が登場していたようです。
栃木県では材木問屋も昔から多く、昭和バブルのころにはものすごいお金持ちになった人もいたと聞きます。

現代の問屋

ここまで、700年もの歴史を振り返ってきましたが、現代の問屋はどのようになっているのでしょうか? 「問屋 上場企業」と検索してもしっくりくる企業が見つからなかったので、例として日経新聞で「生活関連用品卸」に分類されている上場企業を何社か見てみましょう。

ドウシシャ
ドウシシャは商人の町・大阪で「同志社」という日用雑貨品を主力商品とした卸売業からスタートした会社です。
「流通サービスのプロデューサー」を目指すとするだけに、商社型のビジネスを基点に幅広い事業を展開している印象です。
メーカー機能も持っているとのことで、これも卸業者の新しい形なのかもしれませんね。

あらた
あらたは、地方卸3社合併で誕生した企業です。HPで紹介されているように、メーカーと卸売業者を仲介するというビジネスモデルを取っており、化粧品の比率が比較的高いようです。
約1200社のメーカーから約10万ものアイテムを、約3500社・約4.5万店舗に卸しているということですから、その流通量は容易には想像しがたいものがあります。

以上、上場企業の中で、「卸売業」に分類される企業をいくつかピックアップして見てみましたが、商社に近いものが多く、そしてEC事業者としての顔を持つ会社が多い印象を受けました。
これからは、ネットとリアルの垣根がどんどん薄くなっていき、問屋≒EC事業者となってくるのかもしれませんね。

繊維業界のこれから

日本の繊維業界は、グローバル化によって日々大幅に変化しています。
私たちが2000年代初期から積極的にお取引いただいている中国では、KOL(Key Opinion Leader)と呼ばれる人たちがライブコマースと呼ばれるSNS上のライブ配信を使った販売方法でものすごい額の売上を立てるケースもあるのだそうです。特に、「独身の日」は有名で、秒単位で天文学的な額の取引が発生するのだとか。ちなみに、KOLとは日本では「インフルエンサー」と呼ばれる人たちですが、UNIQLOやGUといった大手ファストファッションブランドも彼・彼女らと頻繁にコラボを行っているので、これからは日本でもこういった取引が増えてくるかもしれませんね。

【まとめ】問屋の歴史は非常に長い

いかがでしたでしょうか?
私たちも普段問屋の歴史について考える機会はあまりないので、想像以上に日本の歴史に紐づいていて驚きました。

株式会社三和商店は、栃木県宇都宮市で問屋業にルーツを持つ繊維・アパレル系商社です。
今では日本全国に繊維商品を販売しておりますので、ご興味いただけましたら是非一度お問い合わせいただければ幸いです。

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