宇都宮大学の特徴は? 学部学科の一覧や著名な出身者もチェック!
大学はやりたい仕事に就くため、夢を叶えるための、将来の可能性を広げる重要な学び場です。進学する前に、その大学の特徴や学部、校風、著名な出身者などを調べておくと、入学してからのギャップに悩まされることなく生活することができますよ。
今回は、宇都宮大学へ進学する人に向けて、宇都宮大学の特徴・学部・校風・著名な出身者まで紹介します。
宇都宮大学とは?栃木県の国立大学で地元の名門校!
宇都宮大学とは、1922年に創立され、1949年5月に設立された栃木県唯一の国立大学です。
地元の名門校である宇都宮大学の特徴を4つ紹介します。
特徴1
宇都宮大学の大きな特徴の1つ目に、宇大スピリットの「3C精神」+「3Cアクション」というものを大切にしていることがあげられます。
3C精神とは「Challenge」=主体的に挑戦し、「Change」=時代の変化に対応して自らを変え、「Contribution」=広く社会に貢献することで、「明るい未来を開拓する」という意味を込めた言葉です。
3Cアクションとは「大学が地域や社会と共創していくため」に「Connect」=主体的に社会と広がり「Commit」=責任を持って社会に関与し「Collaborate」=多面的に社会と協働する。という意味があります。
特徴2
宇都宮大学では学生1学年あたり約1,000名の定員に対し、教員数は340名を確保しています。教員1人あたり3名の学生数になり、お互いの顔が見える距離なので、きめ細やかな教育ができる校風です。
宇都宮大学には「地域デザイン科学部」、「国際学部」、「共同教育学部」、「工学部」、「農学部」の5つの学部があり、他学部との交流も盛んなので新たな発見を与えてくれます。
特徴3
宇都宮大学の特徴3つ目は、経済的にゆとりのある生活を過ごせることです。
学生用アパートの平均家賃は35,000円と安く、大学によっては在学中の引越しが必要ですが、宇都宮大学は在学中の引越しが必要ないので、じっくりと腰を据えて取り組める校風です。
特徴4
宇都宮大学の特徴4つ目が、高い就職率です。
キャリア教育、手厚い就職支援によって高い就職率を維持できます。2022年度「採用を増やしたい大学」では、東京を除いた関東国立大学で1位を獲得しました。
宇都宮大学にはどんな学部学科があって何を学べる?
宇都宮大学には特徴で説明したように、地域デザイン科学部・国際学部・共同教育学部・工学部・農学部の5つの学部があります。
それぞれの学部で何を学べるのか、学部の校風や特徴も含めて紹介します。
1. 地域デザイン科学部
地域デザイン科学部では、地域に関するさまざまな課題を発見・分析・解決策の提案まで、分野を超えて、持続可能で豊かにするための必要な教育・研究・地域貢献に取り組んでいるのです。
学部には「コミュニティデザイン学科」「建築都市デザイン学科」「社会基盤デザイン学科」の3つの科があります。
地域デザイン科学部の校風・特徴は次の3つです。
アクティブラーニング
アクティブラーニングを豊富に導入し、主体的・能動的な学びを強化し、コミュニケーション能力や応用力を高めていける校風です。
学部共通の教育プログラムが充実
まちづくりのプロフェッショナルは「地域対応力」が求められます。地域と向き合う力、地域の実態を調査し分析する力、地域の課題を解決する力などの力を全員が身につけられるよう、さまざまな教育プログラムを実施しています。
3年次の必修である地域プロジェクト演習
地方自治体・民間企業などと連携し、学部をまたいだ学生チームが栃木県内の地域デザインを実践していくことができる校風です。これはコミュニケーション力、調査・分析力、プレゼンテーション力、協働力を養えます。
2. 国際学部
国際学部では「国際」「学際」「比較」の3つを重視しています。学際とは、一つのテーマに対し、複数の学問分野を紐付けながら学ぶ研究のあり方です。多文化共生について自らが決めた研究テーマに対し、より深く専門的な学びができる仕組みになっています。
国際学部には国際学科があります。
校風・特徴は次の3つです。
多文化共生のための専門的知識を体系化
国籍や民族などの異なる人々が互いの社会的・文化的違いを認め合い、地域の構成員として共に生きていくことを実現するために必要な知識や能力を身につけられる校風です。
国際キャリア教育プログラム
国際分野の第一線で活躍する講師陣を招き、仕事の模擬体験や演習を通じて国際社会の問題を学びます。
外国語臨地演習
海外で行われる短期留学プログラムです。オーストラリアのサザンクロス大学、台湾の国立台湾師範大学における語学研修・ホームステイが可能です。
3. 共同教育学部
「学ぶもの全員がよき教師になれる学部」を目指している共同教育学部。確かな授業力・協働力・総合人間力のある意欲の高い教員、子どもたちに寄り添いながら次の時代を切り開く子どもの育成にあたることができる教員養成を目指しています。
学校教育教員養成課程では教育人間科学系、人文社会系、自然社会系、芸術・生活・健康系の4つの系があります。
共同教育学部の校風・特徴は次の3つです。
分野混合クラスで担任指導体制
分野混合のクラス編成で、各クラスには指導教員がつきます。異なる専門性を目指す学生が、さまざまな学修・活動を通して人間関係を築き、協働力・チーム対応力などを培います。
充実した教育実践カリキュラム
4年間を通じて教員としての資質を身に付けるために、学年ごとに理解を段階的に深められるカリキュラムを受けられる校風です。
きめ細やかな教員就職支援
共同教育学部独自の就職支援室を設置しており、教職経験のある支援員からサポートを受けられます。また、教員採用試験対策セミナーを開催しており、採用試験合格を強力にサポートしてくれるのです。
4. 工学部
工学部は、イノベーションを実現し、グローバル化した社会の発展に貢献するプロフェッショナルを育成することを使命としています。俯瞰的視点や、異分野コミュニケーション能力を合わせ持つ人材を養成します。
工学部の校風・特徴は次の3つです。
光工学
多くの産業で必要とされている光工学ですが、栃木県では光産業を重点新興産業としているため、光工学の知識がある人材への需要が高まっています。入門知識から、大学院レベルの最先端技術まで学ぶことができるのです。
人間と感性の工学
工学の視点で見えてくる人間像や技術、人間関係を教授でき、地域連携による伝統工芸品の魅力発信システムの開発に取り組んでいます。
工農連携
ロボティクス・工農技術研究所(REAL)を2018年6月に設置。先進的ロボット技術による地域潜在力イノベーション推進拠点として、農業ロボットシステムや、味覚・食感評価などによって工農連携による地域イノベーションを牽引します。
5. 農学部
持続的で循環する社会を構築するために必要な幅広い教養や倫理観を養い、現場で役立つ実学を学修した人材を排出することを目標にしています。教育領域は、生産・加工・流通・環境保全など広範囲にわたり、農学全般に関わる知識を築き上げることができるのです。
学部には「生物資源科学科」「応用生命化学科」「農業環境工学科」「農業経済学科」「森林科学科」の5つの学科があります。
校風・特徴は次の3つです。
農学の基礎を幅広く学ぶ
1年生の間は幅広い分野の農学や科学を学び、大きな視野に立った基礎的な素養と農学の概念を学べます。
広大なフィールドから微小な生物学まで
国立大学法人では珍しく、広大な附属農場および附属演習林を保有しているので、実践的な実習プログラムが充実しています。科学教育研究センターおよびバイオサイエンス教育研究センターでは、現場に即した実習、遺伝子レベルの実験ができるのです。
地域密着型から先駆的研究まで
土壌に合う肥料の探索や、野生動物の調査のような地域に密着した研究を行います。その一方、カラス被害対策や野菜用ワクチンの開発など、世界でも例の少ない特徴的な研究も行います。
宇都宮大学の校風は?
宇都宮大学は、教職員との距離も近く、きめ細やかな教育が特徴です。
学生数は学部・大学院あわせても5,000人弱で、比較的コンパクトな大学ですが、5つの学部で幅広い専門分野をカバーしています。
全学共通の基盤教育科目である「キャリア教育」「EPUU(全学共通の英語教育プログラム)」などが充実しています。
コンパクトな大学ならではの、教員との距離の近さや、充実した指導体制が魅力的です。生徒は勉強だけでなく、サークルや地域での活動など、多様な場面で生き生きと活躍している大学です。
宇都宮大学の著名な出身者は?
宇都宮大学の著名な出身者を紹介します。
1人目の宇都宮大学の出身者は「白井俊之」さんです。とても有名な方なので、知っている人もいるでしょう。白井さんは北海道出身者で、日本の実業家、そしてニトリの代表取締役社長です。当時は工学部環境科学科、現在の応用化学科を卒業しました。
2人目の宇都宮大学出身者は写真家である「高砂淳二」さんです。高砂さんは宮城県出身者で、ネイチャーフォトを中心にさまざまな写真を撮影し続けています。工学部の電子工学科を卒業しました。
3人目の宇都宮大学出身者は棋士の「長谷部浩平」さんです。栃木県小山市の出身者で、大学も地元の大学へ進学しました。長谷部さんは81年ぶりの栃木県出身者で棋士となったことで電子号外が発行されています。卒業学部は教育学部です。
4人目の宇都宮大学出身者は「皆川治」さんです。皆川さんは山形県出身者で、日本の政治家で農林水産の官僚をしていましたが、現在は自分の生まれ故郷である鶴岡市の市長に就任しています。卒業学部は農学部でした。
5人目の宇都宮大学出身者は「西沢仁太」さんです。西沢さんは長野県出身者で、現在は日本で俳優業に勤しんでいます。ダンスが得意で、ジャズダンスやタップダンスなど、さまざまなジャンルを踊ります。卒業学部は農学部でした。
【まとめ】宇都宮大学は文系学部も理系学部も充実!国立大学で学費も安いのでおすすめ
今回は宇都宮大学の特徴・学部・校風・出身者を紹介しました。
宇都宮大学は文系も理系も充実しており、過ごしやすい校風を築いており、国立大学なので学費も抑えられます。大学の進学先を悩んでいる人は、ぜひ宇都宮大学を視野に入れてみてください。
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