中国アパレルの市場規模とEC化率は? OEMの始め方も解説します
中国アパレルの市場規模は大きく成長を続けており、日本の市場規模である約7兆円をはるかに超えています。そして今後も拡大し続けることが予測できるでしょう。
成長の理由は何でしょうか。理由の1つにEC化率があります。新型コロナウイルスの影響で、巣ごもりが大きな話題になっていますがそれに伴いEC事業も伸びてきています。
この記事では中国のEC市場に着目して、中国アパレルの市場規模やEC化率、OEMの始め方について紹介します。
参考記事:株式会社矢野経済研究所「国内アパレル市場に関する調査を実施(2021年)
目次
中国アパレルの市場規模は? EC化率は日本と大きく違う?
中国のレディースファッションの特徴は?
アパレルのOEMとは? 中国でのOEMの始め方も簡単に解説
今注目の中国アパレルブランドはこちら
【まとめ】中国のアパレルEC市場は要チェック! 今ではOEMも簡単にできるのでおすすめ
中国アパレルの市場規模は? EC化率は日本と大きく違う?
中国アパレルの市場規模は、20年間で大きく成長しました。「もう飽和状態なんじゃないのか」「これ以上EC産業に乗り出しても遅いのではないか」という声もあるかと思いますが、EC事業はこれからも成長していく可能性は十分にあります。中国アパレル市場と中国のEC化率について、紹介します。
中国アパレルの市場規模
中国の国家当局の発表では、2011年の中国アパレルの市場規模は約14兆円でした。それが2015年には約18兆円にまで増加しており、年平均に換算すると6.6%の成長率となっています。さらに2019年時点では約28兆円の市場規模まで成長しており、日本の約3倍の市場規模です。
参考記事:
【中国アパレル】市場規模はこんなに伸び続けている【EC,通販も】
東洋経済「日本人が驚く「中国アパレル業界」進化の実態 イノベーションが次々起こる「2つの理由」は?」
EC化率
なぜこれほどまでに中国アパレルの市場規模は、成長を続けているのでしょうか。その理由の一つにEC化率の伸びが挙げられます。
EC化率とは、全ての購買取引の中でデジタル化の占める割合のことです。つまり、中国アパレル市場では、スマートフォンなどの端末を使用してオンラインで購買する割合が増加しているということを示しています。
2019年時点では中国アパレル市場のEC化率は25%を超えており、日本のEC化率と比較すると約2倍です。EC化率が伸びている要因としては、ファッションに対する関心度の高まりや地方都市などの購入できる店舗が少ないこと、スマートフォンの普及などが挙げられます。またスマートフォン専用のECアプリも増えてきており、購入しやすい環境が整っていることもEC化率が伸びている要因です。
EC化率と市場規模は切り離せない関係にあると言えます。
中国のレディースファッションの特徴は?
中国アパレル市場では、レディースファッションが最大の品目となっており、市場規模全体の約4割を占めています。さらにはレディースファッションの細分化が進んでおり、国際的にコレクションカジュアルブランドやカジュアルブランドだけでなく、中国独自のブランドが続々と登場しています。
例えば、中国ドメスティックデザイナーブランド、韓国テイストブランド、日本テイストブランド、ファストファッション、EC専門DtoCブランド、ストリートランドなどです。
参考記事:株式会社三井住友銀行「中国アパレル業界の動向」p.15
中国レディースファッションの特徴
中国のレディースファッションは次のような特徴があります。
軽い素材感に加え、襟のしわなどで立体感やボリューム感を出す。
スポーツテイストが1つのブームとなっており、鮮やかなカラーとテック素材を組み合わせて未来感を出す。
シルエットとカッティングで東洋らしさ、中国らしさをバランスよく織り交ぜる。
中国独自の革新的な美的感覚を創り出している。
白を基調としたナチュラル感を創出し、オールホワイトのスーツやワンピースなどでロマンチックなムードを創り出す。
抽象的なスケッチのプリントでユニークさを表現している。
文字のグラフィックでデザインされたプリントを前面の胸の位置だけでなく、ベルトや全体に配置するなど、個性的な印象を出している。
中国のレディースファッションは、欧米などの影響を受けながら、独自の市場を開拓していると言えます。
アパレルのOEMとは? 中国でのOEMの始め方も簡単に解説
アパレルのOEMとはどのようなものでしょうか。ここではアパレルのOEM、始め方などを紹介します。
アパレルのOEMとは
OEMとはOriginal Equipment Manufacturingの略で、他社ブランドの製品を製造することです。OEMはアパレルやファッション業界だけでなく、家電や食品などのさまざまな業界でも利用されています。
自社の工場を持たない企業が商品の素材やデザインなどの企画までを行い、OEMは指定された内容で依頼元の企業ブランド名義で商品を製造する流れです。コストを抑えて自社ブランドを製造したい場合、中国などの海外でのOEMが有効な手段となります。
OEMの方法
アパレルのOEMにはいくつかの方法があります。例えば既に作られている商品に自分のブランドタグを入れたり、ロゴを付けたり、複数の商品をセットにするなどです。完全なオリジナルの商品を1から作るという方法もありますが、これは難易度が高くなります。
OEMの始め方
中国でのOEMの始め方として、既に作られている商品にロゴを入れてオリジナルの商品にする方法で手順を説明します。手順は、次の8つの順で行われるのが一般的になります。
1. 商品のリサーチ
対象の商品は実際にニーズがあるのか、どれくらい購入されているのかをリサーチする必要があります。「苦労して作ったがニーズが無かった」「ターゲットの選定を間違えた」などとならないように、市場の調査やターゲット・セグメントを決定することは重要になります。
2. 中国工場への見積依頼
中国工場にOEMの見積を依頼します。どのようなデザインのロゴをどの位置に入れるのかや完成イメージを細かく伝えます。この際に、細かいデザイン設計をして、中国側の工場に依頼する場合もあります。
3. 中国工場からの見積回答が届く
中国工場から、単価、サンプル費用、最小ロット数、納期などが届くので内容を確認します。注文商品によっては、最小ロットが数千個となる可能性があるため注意が必要です。
4. サンプルの依頼
サンプルの作成を依頼します。特に重視すべき点などがあれば、細かく伝えます。この際に割れ物などは梱包依頼をします。
5. サンプルの確認
サンプルは依頼してから届くまでに2ヶ月ほどかかる場合もあります。ただし、時間の無駄と言って写真だけで確認を済ませてしまうと、実際に手に取った際にイメージと違うということもあるため、現物を確認した方が良いでしょう。
6. サンプル確認後の検討
サンプルを確認後、問題がなければ量産の発注を行います。サンプルに修正点があった場合は、修正点を伝えて再度サンプルを依頼します。
7. 初期量産
サンプルが問題ない場合でも、サンプルを作った工場と量産を行う工場が異なる場合、仕上がりも変わってきます。そのため、初期量産として依頼し、完成品を確かめておくことをおすすめします。
8. 量産依頼
中国の工場にOEM商品の量産を依頼します。量産が決定する前に、商品を保管する場所やECサイトの立ち上げなどを行う必要があります。
今注目の中国アパレルブランドはこちら
中国のアパレルブランドと聞くと、ファストファッションやハイブランドの模擬というイメージを持たれている方が多いかもしれません。しかし昨今においては中国発のデザイナーズブランドが世界で注目を集めています。
そんな中国発ブランドの中からおすすめのブランドを5つ紹介します。
Li Ning(リーニング)
UMAWANG(ユマ・ワン)
ANGEL CHEN(エンジェルチェン)
SANKUANZ(サンクアンズ)
C2H4(シーツーエイチフォー)
Li Ning(リーニング)
元体操選手で金メダリストの李寧が、アスリート向けに立ち上げたブランドです。特にスニーカーは奇抜なデザイン性で人気があります。
公式サイト:Li Ning
UMAWANG(ユマ・ワン)
生地を活かしたデザインやファッションを心がけてZHI WANGというデザイナーが立ち上げたブランドです。自然で落ち着いた色遣いが中心のラインナップです。
公式サイト:UMAWANG
ANGEL CHEN(エンジェルチェン)
東洋の伝統文化や旅をテーマに、景色と原色が目立つようにイメージしたブランドです。強烈な独創性でファッション界に衝撃を与えており、H&Mとコラボしたブランドとしても有名です。
公式サイト:ANGEL CHEN
SANKUANZ(サンクアンズ)
ストリートウェアの可能性に挑戦した新鋭のメンズファッションブランドです。現実世界とバーチャル世界の要素を融合させて、強烈な世界観をデザインに反映しています。
公式サイト:SANKUANZ
C2H4(シーツーエイチフォー)
化学物質であるエチレンの分子式をブランド名にしたLAを拠点とするデザインラボです。世の中のあらゆるモノを組み合わせて再構築し、新たな発想で新しいファッションを生み出すことを得意としています。
公式サイト:C2H4
【まとめ】中国のアパレルEC市場は要チェック! 今ではOEMも簡単にできるのでおすすめ
中国アパレルの市場は今後も成長していくことが予測されます。それに伴い、EC化率もさらに向上していくことでしょう。ECの発展に伴い、宅配サービスや倉庫の需要など様々な業種や業界でも利益を上げることができます。
中国では、アパレルOEMも手軽にできる環境が整っているのでこれまでよりもEC事業に参入しやすい状況と言えます。ぜひこの機会に中国のアパレルEC市場を確認して、興味があればOEMを始めてみるのはいかがでしょうか。
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